11月17日、ポケットモンスター ウルトラサン ウルトラムーンが発売されました。私はこれがサンムーンの続編ではなく、マイナーチェンジであると知っていたので、ストーリー面に関する不満はほとんどありません。過去作伝説も捕まえられるのでこれは買いだと思っていました。
「アレ」の仕様が明らかになるまでは。
ウルトラワープライド。
これは擁護不可能のクソゲーです。
第一の理由は、操作性が悪い。なんとこのゲーム、ジャイロセンサー(本体を傾ける)で操作がデフォルトになっています。私はアドバンス時代にジャイロセンサーを内蔵したソフトを遊んだことがありますが、操作性は劣悪極まりないものでした。これに関しても、その例に漏れず操作性が劣悪。
スライドパッド操作に変えることも出来るが、もともと自機の移動速度が遅いのでそれでも劣悪なまま。さらにスライドパッドがニュートラルの状態で自機が中央に戻る仕様になっているため、スライドパッドに負荷がかかりやすい。まともにやったら伝説全てコンプする前にスライドパッドが壊れます。
第二の理由は、出現する(伝説の)ポケモンが入ったホールの色によってランダムで決まること。伝説を厳選しないキッズならこれでも良いかもしれないが、厳選をするとなるとシンクロ要員を連れておく必要がある。出現するポケモンがランダムなのでシンクロ要員と性格が合わない可能性がある。通信交換で他ロムからシンクロ要員を引っ張ってくる手もあるが面倒。伝説は厳選されると想定しているのになぜこんな仕様にしたのか。
第三の理由は、障害物や、狙い以外のホールの配置が悪意に満ちていること。このゲームは輪っかのようなものを取って加速を維持しないと、徐々にコントロールが効かなくなって最終的に目的以外のホールに引きずり込まれて終了します。(補足しておきますが、加速とは前方への移動速度です。加速していても上下左右への移動速度は変わりません)
なので、できるだけ輪っかを取り続ける必要がありますが、ここで問題になるのが、障害物として出て来る電撃。これに当たると減速してしまいます。そして、途中には悪意が感じられるほどに電撃が大量配置された地点があります。出現ポケモンのレア度はどこまで遠くに行ったかに比例するので、ここを回避できなければアクジキングなどのレア系は夢のまた夢です。
さらに、狙い以外のホールも突っ込んだらアウトな上、ホールの先にあるものを隠して視認性を悪くしています。極めつけには曲がり角で視点変更が入ったりすることもあります。弾除け中の視点変更はご法度って「サンダーフォースVI」で学ばなかったのかよ。
以上がウルトラワープライドがクソゲーであると論ずる理由。ポケモンはRPGなので、ストーリークリアや図鑑埋めなどに必須の要素にアクションやシューティングなどの異なるジャンルの要素を入れるべきではない。せいぜい簡単な謎解き程度に抑えるべきだ。
ウルトラワープライドはクソゲーであるが、本作のその他の要素は良くまとまっているので(それでも韓国の有名プレイヤーが苦言を呈したらしいが)、サンムーンを持っていないなら買っても損はない。
だがサンムーンを持っていて、過去作伝説を目当てに買うのならそれはおすすめできない。第6世代伝説はまだ互換切りされていないので、オメガルビー・アルファサファイアで厳選した方が精神衛生上好ましい。
マンタインサーフは良い出来なのにこっちはどうしてこうなったのか。願わくば、パッチでバランス調整が入ることを。